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ブラック企業について考える

ブラック企業について考える

ブラック企業とは

最近、僕の周辺でも「ブラック企業」という言葉がよく飛び交うようになりました。

いやこれは僕が勤めている企業がブラックという意味ではなく、私の同僚のそのまた同僚の勤めているところがブラック企業だったり、部下の前に勤めていた企業がそういう感じのところだったりと色々なんですけど。

ブラック企業の実態については僕も同僚から何となく聞かされていたので「へぇそうなんだ、怖いなー」くらいの気持ちでいたんですが、ニュースメディアでも度々取り上げられているのを観ているとあながち他人事ではないな、とも感じています。

そもそもブラック企業とはどんな企業を指すのか、一体どこからがブラックでどこまでがブラックでないのか?

その定義は非常に曖昧になっているので働く社員達も気付かないまま過ごしていることも多々あるのではないでしょうか。

ではブラック企業の特徴と具体的な定義とはどこにあるのか、まずはそこから考えてみたいと思います。

ブラック企業の根底にあるもの

2013年に流行語大賞を取ったブラック企業という言葉。

それからは一般的に活用されるようになりましたが、企業に勤める社員や家族にとっては流行として収めることのできない非常に深刻な問題ともなっています。

これまでは裏組織と繋がりがある非合法な企業がブラック企業として位置付けられてきましたが、現在ではその見方も変わってきています。

終身雇用制度、昇進、退職金などで年齢を重ねても職務を全うする意思が社員1人1人にあり、また定年後の生活もある程度安泰するというのがこれまでの日本の制度でした。

しかし終身雇用が崩壊した現在、昇進や退職金なども勤続年数に比例することはなく、さらには業務ばかりが過酷なものになっていくという厳しい状況へと追いやられている現実があります。

終身雇用時代の名残を引きずっている上司からしてみれば過酷な労働環境の中で待遇も一向に良くならないのは不満だけが残るもの。

そこで標的にされるのが新入社員です。

膨大な数とも言える仕事を若手社員に押し付けることで楽な方へと流れていく、これがブラック企業の根底にある考え方なのかもしれません。

人件費の削減から過酷労働を強いられる

「終身雇用の廃止=ブラック企業を生み出す原点」の考え方が全てというわけではありません。

例えば外食チェーン店の雇用問題。

外食チェーン店と言えば24時間営業のファミリーレストラン、朝方まで営業している居酒屋、お持ち帰りもできる飲食店など、様々なジャンルのチェーン店が全国展開していますが、どれも基本的には明け方まで営業していますよね。

つまり24時間誰かがお店に居なければならない、誰かを雇わなければならない状態が発生しているわけです。

ここで問題になるのが人件費です。

企業にとって最もコストがかかるのは人件費であり、これを安く抑えることがある意味使命でもあります。

しかしこの人件費を抑えるために3人で行わなくてはいけない仕事を2人でやることになったり、本来ならば8時間労働の契約なのに13時間労働が当たり前になっているなど、過酷な労働環境に置かれている方が増えているのもまた事実なのです。

こうした過酷労働を強いられるのはアルバイトに限らず正社員も同様。

もちろん外食チェーン店の全てがこうした労働環境にあるわけではなく、労働基準法に則ってシフト調整している企業もたくさんあります。

ですが、一部のブラック企業がこうした問題を起こして注目が集まると全体が同じような目で見られてしまうのも日本特有の文化と言いますか、避けられないところでもあるわけです。

ブラック企業に共通する点

ちょっと話が逸れてしまいましたが、ブラック企業の定義というのは以下の点にまとめられると思います。

・長時間の労働
・過酷な労働を強制する
・劣悪な環境下に配置する

この点が見られる場合、もしくは早急に改善対策を取らない場合はブラック企業と考えていいでしょう。実際問題としては、もっと細かい側面も色々とあるのは事実だと思います。

例えば、パワハラが日常的に行われている会社、という表現もブラック企業の特徴になるとは思いますが、それらの枝分かれした要素は、最終的には上記のポイントに集約してくるとも言えるかもしれません。

ブラック企業全てに共通して言えることは「人材の使い捨て」をすることです。

特に非正規雇用である派遣社員、アルバイト、パートにはその皺寄せがくることが多く、負担としては非常に大きなものとなります。

しかし不思議なものでブラック企業に勤める本人達はそれに気付かないことが多いのです。

その理由は、仕事に対する真面目さと「正社員になれるかも…」という期待があるからだと思います。

特に辞めたくても辞められない人の多くは生活に困窮している、他に行く当てがないという問題を抱えています。

しかし、もし自分の勤めている企業がブラックかもしれないと感じる節があるならば、週末起業という形で何か新しいことにチャレンジしてみるのも1つの方法だと思います。

もちろん時間の捻出そのものが難しい、という面はあるのかもしれない。それでもそこに何かしらの挑戦・または変化のきっかけを作る必要があると思います。

すぐに転職をしたり起業することは難しくとも、週末起業という形ならば少しずつスキルアップして次の仕事に活かすことができますし、いよいよ今の職場を辞めるとなった時には本格的に起業することも可能ですよね。

ブラック企業に勤めて体調を崩してしまう前にぜひ行動に移してみてください。

やりたいけど何をしていいかわからない。そんな人がもしいたら、僕の連絡をください。

週末起業のノウハウは今の某にはまだ教示できるほどわかっていませんが、今その人が直面している近々の困難を解決できるかもしれないアドバイスは可能かもしれませんので。