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週末起業【読書】


[aside type=”normal”]初回投稿日:2015/08/13 最終更新日:2016/04/28[/aside]

[aside type=”warning”]以下、2016/04/28投稿内容[/aside]

はじめに

週末起業 (ちくま新書)を読んだ際の書評というほどのものではありませんが、前回の投稿は週末起業の本の内容について言及をしています。

特に細かい付け足す内容があるわけではないのですが、継続すれば多少なりともお金になり始めるという状況を僕自身も今現在も経験をしているところなので、その点だけ追記しておこうと思います。

週末起業に関してこのブログサイトのようなものを始めてから、迷走しながらも少しずつ自分の力だけでお金を稼ぐことができるようになってきました。まだまだこの収入だけをベースに家族を養うことはできませんし、何よりも将来も含めた安定性があるものではないということは理解していますが、それでもサラリーマンの年収にプラスアルファで稼ぐことができるだけでも、ローンの繰り上げ返済や貯金、あるいは投資などに回すお金ができるわけで、とてもモチベーションになるのは間違いありません。

また副産物的なものですが、まだまだPVが少ない僕のようなサイトであっても2,3か月に1回くらいのペースで広告費が振り込まれるのはやはりうれしいものです。僕の場合は10000円とかですけど。笑

分析し、そして繋げる

そのように考えると、実際は誰も興味がなさそうな領域であっても、一生懸命やり続けていればそれを探し出してくれる人は絶対に表れて、その人を介してか介さずしてかはわかりませんが、段階的に多くの人が見てくれる機会が生まれる、あるいはその可能性があるということなのだと思います。

すなわち、すべての行動を意味のあるものにしていく&その形がより継続しやすい形を作ることがスタートの段階においてはとても重要な要素であることがよくわかった次第です。

ねん出しなければいけない時間は以下:

  • 知らないこと、わからないことを学ぶ時間
  • 知ったこと、わかったことをアウトプットする時間
  • 直接的にマネタイズするための時間

そして、これらの時間を、週末起業という限られた時間にあてはめに行くと、一番不足をするのは「直接的にマネタイズするための時間」と感じがちです。

要するに週末起業をする!と志をもってやり始めても、(まぁ実際には何をすればよいかがよくわからないという時間が多いが)すぐにお金になることはできないため、気持ちが焦り始めて、「売れればお金がもらえる」といったアフィリエイトの方へ意識が行きがちです。

それで売れる人がいるのも事実ですが、自分がその限られた人間の1人になると考えるのはあまり賢明ではありませんので、ここで頭をたくさん使う必要が出てくるわけです。

限られた時間をどう振り分けるか。無駄なアクションをせずに、どうやって効率的に物事を進めていくか、ということですね。

例えば、このようなブログを書く作業も、事前に何かしらの情報を収集する必要がありますし、勉強や確認などをした上でブログを書くという行為はアウトプットになりますし、何よりブログを書き続けることが領域を絞っていればマネタイズのための時間にもなるわけです。

自分自身がやろうとしていることをしっかりと整理し、その上で最も効率的に「一石二鳥」を作っていけるかを考えることは極めて重要です。

[aside type=”warning”]以下、2015/08/13投稿内容[/aside]

僕は基本的には良く本を読みますが、自己啓発系はあまり読まないようにしてます。

他方、週末起業を真剣に考えるようになってからは、古い本も含めて色々と読み漁っているところです。

内容を参考にする必要はないと思いますが、色々な考えに触れることは重要かなと思うのがその理由です。

週末起業 by 藤井孝一

現在は週末起業フォーラムを運用している藤井氏の著作。

2015年8月現在においては既に10年以上前の書き物になるので、良く価値はないといえばありませんが、どのような時代背景があってこの「週末起業」というような考え方が生まれ、また根付いていったかが何となく読み取れる内容にもなっています。

目次はこのようになっています。

第1章:週末起業で「こんな時代」を生き抜こう!
第2章:これが週末起業の醍醐味だ
第3章:成功する週末起業の考え方
第4章:週末起業のための税金講座
第5章:法人のメリットをとことん活用する

本全般にわたって

基本的に、本もビジネスです。

売れなければ意味がありませんし、売れるためには行き過ぎない程度にキャッチーナ言葉を使いながら読者を魅了していく必要があります。

あまり深く物事を考える癖がついていない日本人は、自分の境遇などと合わさるような内容の場合には、どんどんと同化していき、あたかも自分がその話の中にいるような錯覚に陥りながら、「そうだそうだ」という自己暗示をかけ、「なるほどなるほど」と妙に納得をしたつもりになり、読み終わった後には、読む前と変わらない自分がそこにいることに、翌日、あるいは翌々日に気がつくことになります。

これは、まぁ自己啓発本などにもよくありますが、まさしくこれがこの本を読んでいる最中にも感じたことであり、結果的には多くの人達に実際に起こったことであろうことは容易に想像ができます。

例えそれが事実だとして、この本の著者が批判されるような話ではありません。それはほとんどすべての本はそういう属性のものだからです。

あとは、読み手がそこから何を学び、何を得るか。その得たものが払った対価に見合ったものか。

そこが全てなのでしょう。

そういう意味では、「週末起業」を考えているサラリーマンが実際に行動を取るに至るまでの背中を押したかもしれないこの本は十分にその役割を果たしているのかもしれません。

この本のターゲット

・将来に不安を抱えているサラリーマン
・現状に不満を抱えているサラリーマン
・週末起業に興味を持っているが何をしたらよいかわからない

大体、この辺りをメインターゲットに据えて、最終的には自社が運営する「週末起業フォーラム」に有料で参加させるというのが全体のビジネスの流れになっているようです。

お分かりのように、上記のターゲットと言うのは、大なり小なり一般サラリーマンが抱えている感情です。

それらの感情、あるいは不安をあおる形でそこの支援を求める層を取り込むことが目的になるのでしょう。

ある種の、コンプレクス系商材の売り方に似ている面もあるのかもしれません。

考え方のベースは固めてくれるかもしれない

ただ、本の全般にわたって、同様に「週末起業」に対する考え方や、捉え方について説明をしています。

突然の起業ではなく、リスク分散をしながら予行演習ができる週末起業を進めている点には十二分な納得感が存在しているように思います。

著者は、週末起業を行う人を過剰に美化しており、また週末起業を行わずにサラリーマンとして仕事をしている人達は過剰に見下したような形で話を進めています。

これも相手の不安をあおることが目的になっているのだとは思いますが、サラリーマンが読んでいれば不愉快に感じる可能性は高いでしょうから、これらの言葉を受け止めたうえで現在の自分の立ち位置がどこにあるのかを改めて客観的に考えるきっかけを持つことになるのであれば、それもまた有意義なことかと思います。