
今日は、「週末起業の続編」となる「週末起業チュートリアル」を読みました。
週末起業の読書感想はこちら
前回とは変わり、もう少し具体的な話に踏み込もうとしている形が見受けられます。
ただ、個人的には読み進めれば読み進めるほど、著者が言っていることとやっていること、あるいは内容として進めていることが「言葉遊び」に終始してしまっているような印象もあり、そういう点を気にしながら読むとちょっと混乱してしまいます。
会社依存については、会社の行為をある意味では真っ向から否定していますが、依存しつつ利用をすべし、といった感覚の提案もあったり、時間の捻出の仕方となっている話も、やはり勉強と仕事は異なる部分も多いので「考え方のベースを伝えている」といった感じです。どちらかというと自己啓発本のような印象をもって読んだ方がイメージからのかい離は少ないかもしれません。
週末起業チュートリアル by 藤井孝一
目次は以下。
第1章:会社依存から卒業しよう
第2章:週末起業のマネー学
第3章:週末起業家の時間革命
第4章:ネットワークを手に入れる
第5章:週末コンサルタント
第6章:本業と週末起業の幸せな関係
本について
上記のとおり、チュートリアルとは書かれてはいますが、自己啓発本のような「意識をせずに読み終える」をすると何だかすごくわかったような感覚に陥るけど、次の日になると何も覚えていないといったような内容になりかねません。
これは、本の内容が悪いとかそういう話ではなく、本のターゲットになっている人と実際にこの本を有効に活用できる人にズレが生じてしまう可能性があることに起因しているように思えます。
この本のターゲット
・チュートリアルという言葉を使っている手前、週末起業を考えている人、あるいは何となく気になっている人
チュートリアルではなく、自分の成功体験をベースにしたアドバイスが並んでします。そのため、その話を聞いて実際に活かすことができるフェーズにいる人でないと本を読んでいてもあまり意味がない状況が生まれると考えられます。
初心者レベル2くらいの人から
チュートリアルという言葉をベースにして購入に踏み切っている読者は、週末起業のタイムライン上においてはまだまだ事業創出あるいは起業というものに対するスタートラインに近すぎる立ち位置の可能性があると思われます。例えば、このような人達が初心者レベル1とします。
その場合にレベル1を通過してレベル2になっているスタートはとりあえず切ることができた人達であれば、実際には既に起業をしたがうまくいかない、なぜか思っていた通りにことが進んでいない、といった人に藤井氏の経験に沿った成功体験からヒントを得てブレイクスルーをするために活用するような本のように感じました。
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