中小企業診断士

経営戦略の全体像1-1 企業活動と経営戦略

経営戦略1-1 経営戦略の全体像

TAC出版の中小企業診断士の教科書(上)では「どんな規模でも業種でも共通する一般論としての「企業活動」と「経営戦略」、という扱いでまとめてあります。

資格の勉強で有名なTACのノウハウが(たぶん)詰まっているのでしょうから、何はともあれそのまんま理解していくのが合格だけを目指すのであればよいのでしょう。

概要を理解したら過去問を解きながら理解を深めていく予定ではありますが、なんだかんだで仕事に追われて受験日がどんどんずれないように計画的にやっていきたいところです。

企業活動とは

企業が4つの市場との関わりを通して行う活動を指しています。

企業活動企業活動

4つの市場とは、

  • 金融市場:資金調達の場。直接金融/間接金融どちらもここに入る。
  • 労働市場:人材の調達。正規・非正規社員採用。フリーランス・業務委託等。
  • 原材料市場:製造する商品の原材料を調達。
  • 製品市場:商品やサービスを提供する場所。

企業は、上記の4つの市場に対して活動を継続しつつ事業展開をしますが、それはすなわち外部環境に対しての活動ということになります。

外部環境とは、企業内部とは関係のない(企業がコントロールすることはできない) が企業活動に影響を与えうる様々な要素のこと。例えば法改正や人口増減、 競合他社の存在や動向などがそれにあたります。

経営戦略の概念

経営戦略の概念は簡単に羅列できるほど単純表現する術はない気がしますが、現在の教科書には下記のように記載されています。

環境適応のパターン(企業と環境とのかかわり方)を将来志向的に示す構想であり、企業内の人々の意思決定の指針となるもの」

出典:TAC出版 中小企業診断士の教科書(上)

コロナ禍における現在の民間企業、特に飲食業や観光業にとってはとても難しい判断が求められているといえます。

環境適応のパターンを今の状況に鑑みてみると、金融市場での資金調達は以前よりも救済的な側面が強くなっている手前やりやすくはあります。労働市場は人の動きはまだ明確な数値としては出ていないものの失業率は全体的に上がってきそうではあり雇用促進の政策等も今後出てくる可能性はありそうです。原材料市場に関しては原油価格や食料生産国の生産量のみならず原材料を採掘・製造している労働者へのインパクト等今後その影響は広がっていくのは必至です。そして肝心の製品市場では、将来に対する不安から購買活動が停滞するリスクがあらゆる業界に波及する可能性は否定できず、厳しい環境と向き合っていく必要がありそうです。

上記の環境とどのようにかかわっていくか?を将来志向的に示し、企業内の人々の意思決定の指針としなければいけないわけですが、新型コロナウイルスの被害はまだまだ収まる勢いではなく、治療薬(やワクチン)も開発されていない為、現時点においては終息の目途はありません。そのような中を将来志向的に戦略立てていくのは非常に不確定要素が多く仮説の上に仮説を積み上げていく必要があるため自ずとディフェンシブな決断をしがちです。また、そのような中リモートワークが主体となってしまった現状においては意思決定の難易度は高くなります。まさに今現在進行形で意思決定の指針が必要な環境下とも言えます。

定義上、経営戦略は3つの戦略で成り立っています。組織内においては自分自身の立場の変化と連動する形で見なければいけない領域が拡大していく為、そこまで意識せずとも戦略の階層を跨ぐ(あるいは間違える)ことはないような気もしますが、特に事業戦略と機能戦略の兼ね合いは意識しないで間違えると(例:想定したターゲット顧客層と設定した価格帯にずれが発生している等)事業そのものが頓挫しかねない為注意が必要。

企業戦略(全社戦略)

複数の事業を行っていたり多地域展開をしている企業が、事業ドメインの決定や事業部間でのリソース配分など、企業/企業グループ全体にかかわる戦略策定をする場合など。ある程度の規模の企業に勤めている場合は、事業部長級等のある程度上の方の立場にならない限りは「なんとなく知っている」感じの漠然としたイメージになりがちかもしれません。組織に加わって間もない人でも明確に全社戦略が理解されているような組織は強い組織が多い傾向があるかもしれません。

事業戦略

一般論としては、事業部が異なればターゲット顧客層が異なっていたり、販売する商品が異なっていたり、またはになっている機能が異なっているためそれぞれの事業部が相応の事業戦略を有している必要があります。規模が大きな会社であっても事業の柱が一個しかない場合には企業戦略=事業戦略にもなるので違いは明確に理解しておいた方がよさそうです。

機能戦略

全社や事業部単位ではなく各機能の生産性を高めるための戦略は機能戦略と呼ばれます。(人事戦略、営業戦略、マーケティング戦略などなど)。機能単位の事業部(営業部、人事部、経理部、システム部等)が決める目標等もありますが、基本的に機能戦略は全社戦略、または事業戦略が目指す地点に向けて生産性を最大化できるように設定される方が多いかと思います。

まとめてみた感想

仕事の休憩時間や、集中力が切れた時などにざっとまとめてみましたが結構時間がかかってしまうのであんまりのんびりやっていると2021年受験の目標が現実的ではなくなってしまう気がしてきました。(参考書を読むだけなら3ページ分とかですからね。。。)

正直な話、何に一番時間を取られているかというとこのWPのテーマの設定や変更ややりたいことをどうやってやるかを調べたりしている時間でして、この辺りは慣れの問題なのかもしれません。

ただ何かしらの目的をもって資格取得が必須な人の場合は、やっぱり年間計画とか立てたり専門学校に通ったりして取得する方がペースも維持できて良いのかもしれないですね。

実際、中小企業診断士の人に来てもらって私の会社を診断してもらったらどんなレポート見せてくれるのか微妙に興味あります。事業ドメインは2つあり、一つはコロナ禍の影響がほぼなく今後もあまり出てこないであろう不況に強い業界で、もう一つはコロナ禍の影響を直撃されている業界だったりします。

現時点でもそう感じていますが、中小企業診断士の勉強はどこまでいってもアカデミア感が強い印象でして、そこを資格取得者はどのように強化しているのか。

財務諸表から判断しアドバイスしている限り税理士や会計士には勝てないでしょうし、法律関連のアドバイスはそもそも顧問弁護士一択でしょうし、にわかの知識で判断して事を進めるようなリスクを取る会社と中小企業診断士の接点があまりあるとは考えずらい。

組織構造そのものに問題を抱えているような会社は当然ありそうですが、そこは人事・組織コンサル等の方が相談相手の第一想起となってしまう。運営管理、経済・経済政策、経営情報システムあたりも別の第一想起専門家がいるので中小企業診断士の方が分が悪い。

「それらを広く理解しているのがポイントである」というのは詭弁で、どっちつかずの中途半端な人材になってしまうような気がします。勉強をすれば経営が上手くいったり、ビジネスで成功を約束されるわけはないし、そんなこといったらMBAホルダーなんかは大成功を収める話になってしまうのでので当たり前と言えば当たり前ですけど。

そう考えると王道は、既に専門性の高い資格やスキル、顧客網を持った人が顧客獲得の幅を広げたり、既存顧客へのアップセルをとる為の武器としてはよさそうな気もしますが、その場合は自分自身が投下する時間(資格は個人に帰属するので)とそれに対するリターンとのバランスでしょうか。

なかなかスケールするのが難しそうな印象ですが、四の五の言わずまずは合格してみろやって言われそうなので、とりあえず頑張って勉強します!