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技術経営1-5 ベンチャー企業のマネジメント

技術経営1-5 ベンチャー企業のマネジメント
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ベンチャー企業の成長ステージと課題

ベンチャー企業の成長ステージには以下のようなステージがあります。

シード期 実際に起業するまでのステージ
スタートアップ期 製品やサービスの販売を開始し事業が軌道に乗るまでのステージ
急成長期 製品や市場や顧客に受け入れられ規模が急拡大するステージ
安定成長期 規模拡大が鈍化するステージ

基本的にベンチャー企業はどのステージにおいても常に経営危機に直面するリスクが潜んでおりますが、リスクが最も高いといわれるのがスタートアップ期になります。

ベンチャー企業は多くの場合、何か1点の強みや技術、画期的なアイディアなどを武器に創業をし成長をしていくものの、それだけで事業として成立させるのは困難な場合も多く、事業コンセプトを明確にし、綿密な事業計画を立し実行することや、経営実態の正確な把握や管理システムの向上、また何よりも適切なタイミングでのリスクマネーの調達などが多くの課題をクリアしていく必要があります。

ベンチャー企業が直面する関門

一般的に、ベンチャー企業がイノベーションを実現し、それを事業化し存続していくためには以下のような関門を乗り越えていく必要があります。

理論的なものとして理解しておくべし。2020年7月現在においては、基礎研究からの製品化を目指すようなベンチャー企業はあまり出現していないように思われ、相対的にIT関連企業が圧倒的多数となっているのではないか。そのため、これらベンチャー企業が直面する関門についても主流の話なのかどうかという点においては非常に限られた人数の人々しか経験することがない話になってしまってやしないかと思わなくもない。テスト対策という意味ではそのまま覚え理解していけばよいかと。

魔の川(デビルリバー)

魔の川(デビルリバー)とは、基礎研究で開発されたシーズの社会的な有用性が識別しにくいことで直面する関門。つまり研究開発プロジェクトが基礎研究から製品化を目指す開発段階へ進めるかどうかということ。

死の谷(デスバレー)

死の谷(デスバレー)とは、応用研究と製品開発の間で十分な資金や人材などの資源を調達できないことで直面する関門です。つまり、開発段階へと進んだプロジェクトが事業化段階へ進めるかどうかということ。

ダーウィンの海

ダーウィンの海とは、事業化を成し遂げた後も市場における激しい競争に晒されることで直面する関門。つまり事業化されて市場に投入された製品やサービスが他社との競争に打ち勝ち、顧客から受け入れられるかどうかということ。事業化できたとしても、その事業を軌道に乗せるには市場競争に打ち勝つ必要がある。

ネーミング的などうでもよい話ですが、山の水源から水が落ち(事業化のアイディアが生まれ)、だんだんと下に流れ落ちる過程で川(魔の川)となり、谷(死の谷)を通って海(ダーウィンの海)に出る、という順番でこのような呼ばれ方かのでしょうかね…。順番的には魔の川が基礎研究段階、死の谷が応用研究段階、ダーウィンの海が事業化後の競争、となるので私はこの順番で覚えておくことにします。

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遅咲きの桜の物語

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